美容オイルの効能
お肌をしっかり保湿するために、化粧水をたっぷり使われる方多いかと思いますが、実はそれだけでは、十分な保湿とは言えないのです。
肌は角質細胞という細胞が並ぶことで構成されていて、その細胞の隙間を埋めている細胞間脂質と呼ばれる脂質があります。
この細胞間脂質は角質細胞を守る役割を持っているため、細胞間脂質がもろい状態では、保湿をしてもすぐに水分は蒸発してしまうのです。
細胞間脂質は油分と相性が良いので、美容オイルを与えると細胞間脂質の隅々まで馴染んでくれます。
すると細胞に潤いのバリアを張り、肌の状態をキープすることが出来るのです。
オイルには細胞間脂質の乱れを抑える効果もありますので、
乾燥肌の方はもちろんのこと、オイリー肌の方が使うことで、余計な過剰な皮脂の分泌を抑えることも出来て、肌質が改善される場合もあります。
種類と使い方
種類
- ホホバ油(初心者にオススメ)
- オリーブ油(初心者にオススメ)
- ピーチカーネル油(初心者にオススメ)
- グレープシード油(初心者にオススメ)
- スイートアーモンド油(初心者にオススメ)
- セサミ油
- アルガン油
- アルニカ油
- キャロット油
- ココナッツ油
- ヘンプシード油
- ククイナッツ油
- サンフラワー油
- ヘーゼルナッツ油
- ウォールナッツ油
- マカデミアナッツ油
- オリーブスクワラン油
- パッションフラワー油
- アプリコットカーネル油
- タマヌ(カロフィラム)油
使い方
- お手入れの最後にプラス
最もベーシックな使い方はお肌のお手入れの最後にプラスすることです。
朝晩のお手入れの一番最後に、オイルを顔全体に伸ばします。
肌の表面をオイルでラッピングすることで、潤いをしっかり閉じ込め保湿力を強化してくれます。
- 化粧水の前のブースター
洗顔後すぐ、オイルを顔全体に伸ばし、浸透力アップさせるベースとして使うのもオススメです。
オイルが肌を柔らかくほぐしてくれるので、後につける化粧水の浸透が高まります。
- 手持ちの化粧品にブレンド
手持ちの化粧水や乳液、ボディクリームなどにオイルを1~2滴混ぜると、保湿力がアップします。
また、リキッドファンデーションやクリームファンデーションに1滴加えると、伸びが良くなり夕方まで乾燥知らずのお肌になれます。
- ボディケアとして
バスルームから出る直前、まだ水滴が残っている状態の肌にオイルをまんべんなく馴染ませた後、タオルで優しく水気を拭き取ればしっとり肌になれます。
- マッサージオイルとして
何もつけずにマッサージを行うよりも、オイルを皮膚から浸透させたほうが、体内の老廃物がより排泄されやすくなります。
老廃物は体脂肪に溜まりやすいのですが、よく油汚れは油でないと落とせないと言われるように、体脂肪に溜まった老廃物もオイルでなければ除去しにくいのです。
美容オイルの注意点
- 実は乾燥する
オイルを塗っても、肌の水分蒸発を100%防ぐことは難しいのです。
蒸発を少し抑えられる程度でしょう。
例えば、お肌が乾燥するまでの時間が、オイルを使わない場合、3時間だとすると、使った場合は4時間というイメージです。
乾燥するまでの時間を少し延ばす効果と言えます。
- 乾燥しないという錯覚が危険
実はこれはとても危険なことです。
肌の表面が油分でしっとりしていると、『蒸発による乾燥を感じにくく』なります。
乾燥しているのに乾燥を感じないと、適切な対処をすることが出来ません。
その結果、知らない間に乾燥肌が深刻化して、肌トラブルを招くということが起こりやすくなるのです。
- 保湿が出来ない
オイルを塗ると、肌に水分を与えられなくなることです。
オイル美容で使用されるオイルの多くは、油分100%なので、肌が作る油膜よりも、水を弾く力が強いのです。
だからこそ、角質層からの水分蒸発を防ぐわけですが、逆に考えると、『オイルの上から水分を補うことができない』ということでもあります。
特に乾燥肌の方は、年齢を重ねると、『水分を維持する肌の機能』がどんどん衰えていき、時間の経過とともに肌が乾燥していきます。
そのまま放置していると、シワやシミ、たるみなどの肌の老化現象を目立たせることに繋がってしまいます。
なので、朝・晩に限らず、『日中も保湿ケアをすること』が、エイジングケアに大切なことです。
そして、このように常に水分を与えるスキンケアが『正しい保湿』だと言えます。
ところが、オイルを塗ってしまうと、水分が蒸発して肌が乾燥しても、水分を与えることが出来ません。
さらに、『乾燥している事実に気付きにくい』ことが肌の水分不足を悪化させます。
これは乾燥肌の人がオイル美容を行う上で、最も注意していただきたいことです。
いかがでしたか?
美容オイルの種類や効果について紹介しましたが、お肌に良いことだけでなく、
正しいスキンケアと併用して使わないと、意外と落とし穴が多いと感じた方もいるでしょう。
お肌の乾燥でお悩みの方はスキンケアだけでなく、まずは肌の水分量を増やすために、生活習慣を改善させて、
肌細胞の老化を防ぐことから始めましょう。