皆さん、唇が荒れたときどのようにケアをしていますか?
『リップクリームを塗る』という方が多いのではないでしょうか。
実はリップクリームは予防するためのものであって、荒れている唇の治療をするものではありません。
荒れているときにリップクリームをつけるとさらに悪化させてしまうこともあるので、今回は正しいリップケアについてご紹介します。
唇のトラブルとケア
唇が荒れる原因は大きく分けて6つ挙げられます。
- 乾燥
- 汚れ
- 摩擦
- かぶれ
- ビタミン不足
- 胃腸の疾患
- 唇が乾燥する原因
『空気が乾燥』・・・湿度が40%以下になると乾燥してしまうので、出来れば加湿器なども利用して60%くらいに保ちましょう。
『口呼吸』・・・唇も呼吸の風に触れることで乾燥してしまいます。
それだけでなく、口内も乾燥させ虫歯や口臭の原因にもなるので、できるだけ鼻呼吸を心がけてましょう。
『唇をなめる』・・・唇を舐めるとその瞬間は潤ったように感じますが、唾液には保湿作用はないので唇が潤うことはありません。
そして唾液が蒸発する際に唇の水分も蒸発させてしまうため、乾燥を促進させます。唇の乾燥対策には保湿力のあるリップなどを使いましょう。
『紫外線』・・・紫外線は肌を乾燥させること、ご存知でしょうか?
顔には日焼け止めを付けていても、唇は疎かになっていることが多いかと思うので、UVカット機能のあるリップや口紅を使用することをオススメします。
『体内の水分不足』・・・体内の水分がなくなると皮膚の水分も不足し乾燥します。
1日に1.5リットル~2リットルを目安に水分を取るように意識いましょう。
- 唇が汚れる原因(口紅、リップクリーム、食事)
メイクや食事で付いた汚れ、実は落としきれていない場合があります。
一見、色は落ちていても口紅の成分が全てとれているいるとは限らないのです。
油分が紫外線によって変色すると『くすみ』や『色素沈着』の原因に繋がってしまいます。
- 唇の摩擦(クレンジング、食後の口ぬぐい)
顔は優しく洗っていても唇は擦ったりしている方、多いのではないでしょうか。
唇は大変デリケートなので擦らないようにしましょう。
- 唇がかぶれる原因(口紅。リップクリーム、歯磨き粉、うがい薬)
唇の荒れを治すつもりで使っているリップクリームが実は唇の荒れの原因だったということがあります。
口紅やグロスも荒れる原因に繋がる場合があるので、自分に合っているかどうかを見直してみましょう。
- ビタミン不足
ビタミンが不足する主な原因は『偏った食事』『喫煙』『活性酸素』などが挙げられます。
ビタミン不足にならないためには、ビタミン豊富な食材をこまめに摂取するようにしましょう。
代表的に挙げられるのが『レバー』『ほうれん草』『納豆』『卵』です。
- 胃腸の不調が原因
上唇は胃の状態を表し、下唇は腸の状態を表していると言われています。
『辛いもの』『油っこいもの』『アルコール』の過剰摂取によって胃腸に余分な熱がこもり、唇が腫れたり切れたりしやすく、
胃腸が干からびた状態になっていたり機能が低下すると、唇が乾燥してしまい、ひどくなると切れてしまうと言われています。
リップクリームの塗り方
リップクリームをたっぷり塗れば効果があると思う方、多いかもしれませんが、正しい塗り方をしていないと、かえって唇を乾燥させてしまうこがあります。
これから正しいリップクリームの塗り方をご説明します。
- 唇は縦じわに沿って塗る
唇のシワは縦に入っているため、リップクリームは縦方向に塗るのがオススメです。
そして唇に摩擦を与えないように、スティックタイプのものでも、指先にとって縦じわに沿うように、指の腹でぽんぽんとリップクリームを乗せていくと良いでしょう。
- 唇が清潔で温まっている状態で塗る
唇が温まっているお風呂上りや朝の洗顔後などがオススメです。
注意すべきポイントとして、UVカット成分が配合されているリップクリームは夜寝る前に塗るのは控えましょう。
美容液タイプや、医薬部外品で保湿成分が配合されているリップクリームがオススメです。
唇マッサージで潤い感UP
口紅を塗らなくても自然なピンク色の唇、理想ですよね。
唇の結構を良くするために簡単なマッサージを3つご紹介します。
優しい力で行うことで、唇のめぐりがよくなり、自然なピンク色が保てるようになりますよ。
唇くるくるマッサージ
- 保湿用リップを唇に塗る
- 唇の中心→口角に向かって薬指の腹でクルクルと円を描くようにマッサージする
- 中心から右の口角まできたら、次に中心から左の口角まで。
同じように上下行い、これを上下5回程度繰り返す
唇ぽんぽんマッサージ
- 保湿用リップを唇に塗る
- 唇の端から端まで、弱い力で薬指の腹をポンポンポンと当てていく
- これを上下各10回程繰り返す
唇ぷるぷるマッサージ
- あひる口のように、上下の唇を前に突き出した状態にし、上下の唇をぶるぶると振動させる。
- これを1日10分程度行う
唇の皮膚は薄く、少しの力でも負担になりやすいので、あまり力を入れず優しくマッサージをしましょう。
いかがでしたか?
唇はデリケートで荒れやすいですが、新陳代謝が速くため3~5日で新しい皮膚になるので、ケアをすれば効果もすぐに実感できるでしょう。
唇の荒れは、刺激を与えないことが早く治すコツです。ぜひ今日から実践して、魅力的な唇を維持しましょう。